新型コロナウイルス感染症の対応について


新型コロナウイルス感染症の位置づけは、これまで、「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」としていましたが、令和5年5月8日から「5類感染症」になりました。

※厚生労働省ホームページ:「新型コロナウイルス感染症」より一部抜粋

厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」によると、新型コロナウイルス感染症の死因で呼吸不全が多いため、呼吸器症状と酸素飽和度だけで軽症・中等症・重症と分類されています。

分類表

新型コロナ感染症重症度分類
重症度酸素飽和度臨床所見
軽 症SpO2≧96%以上呼吸器症状なしor咳のみで呼吸困難なし*いずれの場合も肺炎所見なし
中等症 I(呼吸不全なし)93%<SpO2<96%呼吸困難、肺炎所見
中等症 II(呼吸不全あり)SpO2≦93%酸素投与が必要
重 症ICUに入室 or 人工呼吸器が必要
※新型コロナウイルス感染症 診療の手引き 第10版より一部抜粋

分類表より、新型コロナウイルス感染症の軽症とは、分類表より肺炎の所見がなく酸素飽和度が基準値を満たされていればすべて「軽症」となります。

例;38度以上の発熱、ふらつき、のどの痛み、食事がとれない、咳・鼻水があって眠れない。といった自覚症状でも分類の基準値を満たさなければ軽症となります。自覚症状の強さは関係ないことになります。

新型コロナ感染症が2023年5月8日より『5類感染症』となり、コロナ抗原検査・PCR検査費用は患者さんの自己負担となります。

当院での検査料は以下の通りです。

また、2024年4月1日より新型コロナウイルス感染症治療薬の自己負担が変更になりました。新型コロナウイルス感染症の薬剤は以下となります。

げん気クリニックで処方可能な治療薬は、ゾコーバ®、ラゲブリオ®となります。

ゾコーバ®は軽症の患者さん全ての方に処方可能ですが、ラゲブリオ®の処方には制限があり、重症化リスク因子:61歳以上・活動性のがん・慢性腎臓病・慢性閉塞性肺疾患・肥満(BMI30以上)・重篤な心疾患・糖尿病などを有する方となります。

公費負担廃止に伴い、薬剤費は医療保険の負担割合で異なります。

ゾコーバ®:1割負担 約5,280円

      2割負担 約10,400円

      3割負担 約15,600円

ラゲブリオ®:1割負担 約9,400円

       2割負担 約18,800円

       3割負担 約28,200円

治療薬以外では、症状に応じて薬剤を処方することとなります。

現時点での新型コロナウイルス感染症は対症療法(咳、発熱、関節痛など)と休養のみで

十分ですが、上記ゾコーバ®、ラゲブリオ®をご希望の際はご相談ください。

ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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