【院長コラム001】気象病とは?

6月17日九州北部(山口県を含む)が梅雨入りしました。梅雨は嫌ですよね。太陽の日差しが少なく、雨が続いて気分が晴れません。

雨の日が多いと気分が落ち込んだり、身体のだるさ、頭痛を感じたりする人がいます。これらの症状を総称して“気象病と呼ばれています。第一三共ヘルスケアが「気象病」について行った調査※¹で、「気候や気圧の変化による身体の変化や不調を感じたことの有無」について全国の男女2,400人に聞いたところ、全国平均で半分以上が気象病を経験したことがあると回答しました。なかでも冬に曇りや雨・雪の日が多い地域である島根県や新潟県が上位を占め、梅雨がないといわれている北海道で経験者が最も少ないという結果でした。

また気象病による症状として、頭痛(約70%)、だるさ(約50%)、気分の落ち込み(約24%)が多かったという結果のようです。
 
参照;第一三共ヘルスケア 天気の変化による身体の不調「気象病」に関する全国47都道府県実態調査

主な気象病の症状

・めまいやふらつき・倦怠感(身体のだるさ)・頭痛・肩こり、腰痛・関節痛

・過去にケガや骨折をしたところが痛む・気分が落ち込みやすい

気象病はなぜ起こる?

梅雨に気象病が起こる理由は、

低気圧になると雨が降る→低気圧は気圧の変化を生む→耳の中の内耳のセンサーが働く

→内耳から脳に信号が伝わり神経が過剰に興奮→自律神経のバランスが崩れる→症状が起こりやすくなる ということが言われています。

健康な人に比べて何か病気を持っている患者さんのほうが内耳のセンサーが働きやすくなっていることも分かってきています。

どうすればいい?

生活習慣が乱れている人、ストレスが多い人は自律神経が乱れやすいため、気象病の症状が出やすく、症状が悪化しやすいと言われています。自律神経のバランスを整えることが重要です。自律神経である交感神経と副交感神経がうまく切り替わるように生活の乱れを直すことが重要です。規則正しい生活やバランスのとれた食事、ストレッチや軽い運動を心がけましょう。

自律神経を整える

・毎日決まった時間に起きる

・家に閉じこもらず、外出しリフレッシュする

・バランスの良い食事を心がける

・ストレッチやウォーキングで身体をほぐして血流をよくする

愛知医科大学病院疼痛緩和外科・いたみセンターの佐藤純先生は「気象病の症状の悪化を防ぐために以下の栄養素も意識してとるといい」と言っています。以下の栄養素をうまく取り入れることが効果的でしょう。サプリメントで補うのも良いです。

あなたの症状は気象病かも?

気象病チェックリスト(佐藤純先生監修より一部改変)

 天候が変わる時に体調が悪い。

 雨が降る前や天候が変わる前に、何となく予測が出来る。

 春になって頭痛、めまい、気分の落ち込みなど体調の悪い日が増えた。

 朝晩の冷え込みが苦手、冷え性だ

 日差しが強い時や、気温が急に高くなると体調が悪くなる

 運動不足気味で、冬の間に体を動かす機会が少なかった

 いつも前かがみの姿勢で、猫背になりがち

 もともと頭痛もち、肩こり、首こりがある

 顔や足がむくみやすい

 乗り物酔いしやすい、新幹線や飛行機に乗って頭痛や耳鳴りが出たことがある

5つ以上あてはまると気象病の可能性が高いです。気象病の症状の強い方は、チェックに該当する箇所が増えてくる傾向にあります。あなたはどうですか?

気象病かも?と思ったら、げん気クリニックにお問い合わせください。

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