夏本番!!熱中症に注意しましょう!

 福岡管区気象台は27日、熊本県を含む九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。平年より22日早く、去年より20日早い梅雨明けで、6月は史上初となります。また、気象台は、6月中旬から続いている気温のかなり高い状態が、今後もさらに1カ月程度は続く見込みだとして「長期間の高温に関する情報」を発表しました。熱中症対策などの健康管理に十分注意するよう呼びかけています。                              熱中症の初期症状として、めまい、立ちくらみ、呼吸回数の増加 があります。これらの症状が出た場合、熱中症にかかっている可能性があります。

熱中症を予防するには、次のようなことに気をつけましょう。                         ○ 暑さを避ける                                             外出時にはなるべく日陰を歩く、帽子や日傘を使うなど。家の中では、ブラインドやすだれで直射日光を遮る、扇風機やエアコンで室温・湿度を調整するなど。  

服装を工夫                                              理想は、外からの熱の吸収を抑え、体内の熱をスムーズに逃がす服装。素材は、吸収性や通気性の高い綿や麻などがいいでしょう。また、熱がこもらないよう、ゆったりとしたデザインもおすすめです。薄着のほうが涼しいとはいえ、インナーを着たほうが肌とインナー、インナーとアウターの間に空気の層ができ、外からの熱気を遮断してくれます。 

こまめな水分補給                                           暑い日には知らずしらずのうちに汗をかき、体内の水分が失われているもの。のどが渇く前からこまめに水分を補給しましょう。ただし、コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれている飲み物、アルコール類は利尿作用があるので適しません。また、汗をかくと、水分と一緒にミネラルやビタミンも失われます。水分補給だけではなく、ミネラルも補給するようにしましょう。ちなみに、スポーツ飲料は水分とミネラルを同時に補給できますが、糖分が多いのが欠点。飲み過ぎには注意が必要です。ミネラルを補給するには、麦茶などのほうがいいです。

暑さに備えた体作り                                         2015年に、信州大大学院により、熱中症予防のための暑さに強い体づくりの方法として「やや強めの運動の後、糖質とタンパク質を摂取することが有効」という研究結果が報告されました。朝夕の涼しい時間帯に1日15~30分、1週間に4日以上運動を続けると効果的とされています。目安はじっとり汗をかく程度で、体力の7割程度の負荷で、各自のペースで行いましょう。 自力で汗をかける体づくりも大切なポイントです。ウォーキングやランニングなどの運動で汗をかく習慣を身につけることも、大事な予防法の一つです。また、糖質とタンパク質を同時に摂る手軽な方法として、「牛乳をコップ1杯(200ミリリットル)」がすすめられています。熱中症予防によく利用されているのが、塩分と糖分が含まれている経口補水液やスポーツドリンク。運動や発汗のし過ぎで体内のナトリウムが減ったときに水分だけを摂ると、体内のナトリウム濃度が低下するのを防ぐため、水分を吸収せずに尿として排出してしまいます。水分とともに適量の塩分を摂取することには水分を体内に留める働きがあり、また糖質は腸での水分の吸収を早める働きがあります。筋力アップ、熱中症予防に必要な運動後の牛乳は、若年成人でコップ2~4杯、小中高生や40~60代の中高年でコップ1~2杯。もっと多めに(あるいは少なめに)飲みたい場合は1~4 杯の間で調節することが、すすめられています。   熱中症が疑われるときに牛乳を飲むのはお勧めできません。牛乳は体温を上げる働きがあるので発汗量が増え、逆に脱水症状を助長する恐れがあります。牛乳はあくまでも熱中症予防のための摂取です。発熱や嘔吐、熱中症には経口補水液が有効ですが、健康時には塩分が強く感じられます。またスポーツドリンクは糖質が多いので、運動量が多くない方は飲み過ぎには注意が必要です。

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