内科/外科/乳腺
胸部外科医として呼吸器、循環器、食道・消化器がん、乳腺の内科的治療・外科手術に携わってきました。
これらの経験を生かし、風邪、咳、痰、喘息などの呼吸器症状、花粉症などのアレルギー症状、下痢、腹痛などの消化器症状、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)など日常的によくみられる病気を中心に診療いたします。
超音波(エコー)にて乳腺、甲状腺疾患にも対応いたします。専門的な医療が必要と判断した場合や、まれな疾患については大学病院をはじめ適切な医療機関をご紹介致します。
各種予防接種、各種健康診断、禁煙などもご相談下さい。
一般内科
「かぜ」や「インフルエンザ」、「下痢」「おなかが痛い」といった病気に関する診療を行っております。
主な生活習慣病に関する下記項目をクリックしていただくと内容をご覧いただけます。
● 風 邪
鼻や喉にウイルス菌が感染し炎症を起こします。咳、鼻水、鼻づまり、軽い喉の痛みや発熱です。
気管支炎や肺炎に進行してしまう場合もありますので、治ったと思っても無理をせず、しっかり完治するまで来院されることをお勧めいたします。熱を含めた症状の経過をしっかりと観察することが大切です
● インフルエンザ
インフルエンザウイルスに感染することによって引き起こされる呼吸器感染症です。
潜伏期間は1〜4日(平均2日)で多くの場合は1週間程度で治りますが、乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ方の中には肺炎を併発したり、基礎疾患の悪化を招く場合があります。
インフルエンザ | 風 邪 | |
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症状 | 高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、せき、喉の痛み、鼻水など | 喉の痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、発熱(高齢者では高熱でないこともある) |
発症 | 急激 | 比較的ゆっくり |
症状の部位 | 強い倦怠感など全身症状 | 鼻、喉など局所的 |
● 高血圧
高血圧は血圧が高いという一つの症状です。高血圧症とは何度測っても血圧が正常より高い場合を言います。
診察室において繰り返し測定して最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上であれば高血圧症と診断されます。
高血圧症は大きく分けて本態性高血圧と二次性高血圧の2つに分けられます。原因を特定できない高血圧は本態性高血圧とされ、遺伝やさまざまな生活習慣の要因が重なって起こります。高血圧は生活習慣病の一つとされています。
二次性高血圧は原因となる病気などがあり、そのために血圧が高くなるもので、腎性、腎血管性、内分泌性(特に副腎性)高血圧などがあります。適切に診断、治療することで高血圧の治癒が期待できる場合もあります。
● 脂質異常症
血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多い病態のことを言います。
コレステロールなどの脂質が動脈に溜まり(プラーク)、血管を硬く狭くすることが動脈硬化も一因となります。
コレステロールには善玉(HDL)と悪玉(LDL)があり、善玉コレステロールは細胞や血管内の余分な脂質を肝臓に戻す働きがあり、悪玉コレステロールを減らす役割も担っています。
高脂血症の主な原因は食生活(カロリー過多)や嗜好(喫煙や飲酒)過多、運動不足、遺伝などが考えられます。
高脂血症は総コレステロール値が220mg/dl以上の場合は「高コレステロール血症」、LDLコレステロール値が140mg/dl以上の場合は「高LDLコレステロール血症」、トリグリセライド値が150mg/dl以上の場合は「高トリグリセライド血症」と言います。また、HDLコレステロール値が40mg/dlより低いと「低HDLコレステロール血症」と言います。
● 糖尿病
血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が高くなる病気です。
人体はたくさんの細胞から成り立っていますが、この細胞が働く為のエネルギー源がブドウ糖です。
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが血液中のブドウ糖を細胞の中に取り入れる役割を果たしています。しかし、このインスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりするとブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなってしまうのです。
血糖値が高いということは、体の細胞にエネルギーであるブドウ糖が十分に供給されないため、全身の細胞の働きが悪くなります。喉が渇く、尿が多い、傷が治りにくい、感染症にかかりやすい、疲れやすい、集中できないといった症状が表れます。
糖尿病は全身の血管の老化スピードがとても速くなり心筋梗塞、脳卒中、透析、失明といった健康寿命を著しく損なう合併症を引き起こします。
近年では認知症との関連も明らかになってきました。
検査は血糖管理が適切に行われているかを血糖値とグリコヘモグロビン(HbA1c)を測定することによって行います。HbA1cは7%未満で過ごすことができれば合併症を起こす可能性は低くなることがわかっているのでこの値が治療の目標となります。
●喘 息(ぜんそく)
喘息とは喘(あえ)ぐように息をすることからつけられた病名です。明け方や夜中に症状の認められることが多く、「ヒューヒュー」や「ゼーゼー」といった笛の鳴るような呼吸音(喘鳴〜ぜんめい)が特徴的で、激しい咳や息苦しさを伴う疾患です。
喘息に関する詳細はコチラのページをご覧ください>>
● 慢性閉塞性肺疾患:COPD
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病と言えます。
歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性の咳や痰が特徴的な症状です。喘鳴や発作性呼吸困難など喘息の様な症状を合併する場合もあります。
● 骨粗しょう症
加齢や薬の副作用などによって骨密度が低下する病気です。
女性ホルモンの低下とかかわりが深いため、40代以降の女性では早めの骨密度検査をお勧めします。
骨粗しょう症の治療の目的は骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことにあります。薬物療法、食事療法、運動療法を平行して行い、骨密度を高めましょう。
外 科
・切り傷・擦り傷
・打撲・ねんざ
・お腹の痛み
・肺がん・乳がん・消化器がんのご相談
・がんの手術・治療後の経過観察
・超音波(エコー)による乳腺検査
・乳がん治療中の経過観察
・手術後の創のフォロー、外科手術後の経過観察
生活習慣病
生活習慣病は放っておくと重い病気につながる可能性が高くなる恐ろしい病気です。
当院では生活習慣の改善に関する助言(食事や運動など)や、お薬による治療など患者さん一人ひとりの生活スタイルに合わせたフォローをいたします。
主な生活習慣病に関する下記項目をクリックしていただくと内容をご覧いただけます。
高血圧
血圧が高い状態が続くことで血管の壁に圧力が掛り、その結果、血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。
高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされると考えられています。
糖尿病
血糖値が高くなる病気です。
エネルギー源であるブドウ糖を細胞の中に取り込む役割を果たしているのが膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンです。
このインスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりすると血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなってしまいます。
のどが渇く(多飲)、尿が多い(多尿)、傷が治りにくい、感染症にかかりやすい、疲れやすい、集中できないといった症状が現れます。しかし自覚症状に乏しいため通院が疎かになることもあります。
恐ろしい合併症がたくさんあるため、しっかりと血糖コントロールしていきましょう。
血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多い病態のことを言います。
コレステロールなどの脂質が動脈に溜まり(プラーク)、血管を硬く狭くすることが動脈硬化も一因となります。
コレステロールには善玉(HDL)と悪玉(LDL)があり、善玉コレステロールは細胞や血管内の余分な脂質を肝臓に戻す働きがあり、悪玉コレステロールを減らす役割も担っています。
高脂血症の主な原因は食生活(カロリー過多)や嗜好(喫煙や飲酒)過多、運動不足、遺伝などが考えられます。
(痛風)
血液中の尿酸が多い状態をいいます。痛風の原因になります。30~50歳代の男性に多く、尿酸の結晶が関節炎を起こし主に足の指の付け根に突然激しい痛みを起こします。その他、腎臓の障害も起こすことがあります。尿酸値上昇の原因は体内のプリン体の増加が主な原因でアルコールや肉類にプリン体は多く含まれ過剰な摂取で起こりやすいです。糖尿病、高血圧症、脂質異常症、肥満などの生活習慣病にも関連しています。